所有するための自動車は終焉を迎える。

現在、クルマ所有目的の大多数は”移動手段の確保”
今調査によると、車を所有する約90%は、移動手段の確保のために所有するのであって、好きで所有する層は約10%である。むしろ所有しなくていいのであれば要らない。と言う層が増えている。巷では、カーシェアや、買うのではなく、サブスクリプトのように使用権を買う(トヨタのKINTO)など変わってきている。つまり、今ほどの、交通手段のTier1にいる存在ではなく、様々な交通機関のプラットフォームに組み込まれたTier Nの存在に自動車は成り下がり、ユーザーが用途によって、自動車と言うものを選ぶ”時”がある。と言う程度に。
今後はクルマ愛向けと、所有ではなくシェア等の移動手段むけの2極化が進む
とは言え、まだ車ラヴ層の絶滅には一定の時間がかかると思うので、所有欲を満たす車づくりも今すぐには無くならない。つまり、ここからしばらくは、大きく2局化するだろう。自動車メーカーは今までのように、いるかいない分からないターゲットユーザーをでっち上げて、(どこかのメーカーみたいに、ターゲットユーザーが”タワーマンションに住む外資系の管理職”とか、そんなやつどれだけいるんだよ!)ありもしないストーリーに右往左往しながら車を作っている場合ではない。メーカー自ら、サービスプラットフォームを作れるか。そのサービスを成功させるためのキーエネーブラーとして”車両”が存在する。そう言う車づくりをして、車を売るのではなく”サービス”を売るようにしなければ、身入りはなくなるだろう。
やはりトヨタは気付いている。
それに早く気がついているのが、車を売るのではなく、違う形のサービスを通して車両を提供しようとしているトヨタなのかもしれない。ここから先は、ユーザーの交通手段のTier1が自家用車であり、これからも買い続けてもらいたいという芸風では立ち行かなくなると思われる。